こんにちは、まっつんです。
先日、「バイオインフォマティクス技術者認定試験」という資格試験を受験してきましたので、その所感を述べていきたいと思います。
バイオインフォマティクス技術者認定試験の概要について知りたい方はこちらの記事をどうぞ(執筆中)。
参考書は日本バイオインフォマティクス学会公認の「バイオインフォマティクス入門」のみ使用しました。
2020年度試験の変更点

本年度のバイオインフォマティクス技術者認定試験は、従来の試験と大きく異なる点がありました。
従来は東京、名古屋などの6都市でしか試験が実施されていなかったのです。そのため地方に住んでいてこの資格を取得したい人はわざわざ遠征する必要がありました。
しかし2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、試験方式がCBT試験へと変更。つまりテストセンターを実施している会場があれば、全国どこでもパソコンを使って試験を受験できるようになりました。
わざわざ都市部に出ずに済むのは良いことです。
その他、変更点は試験問題数が60問(従来は80問)になったことくらいでしょうか。
バイオインフォマティクス技術者認定試験を受験して

実際にバイオインフォマティクス技術者認定試験を受験して感じたことをお伝えします。
問題の順番がランダム
従来の試験では分野ごとに順番に問題が出題されていました。生命科学⇒計算科学⇒・・・のように。
しかし私が受験したときは第1問目から計算科学に関する問題が出題され、かなり焦りました。試験問題は何通りかあると思っていましたが、出題の順番までランダムだとは思いもよりません。
「一問目は細胞内小器官に関する問題だといいなあ」とか考えていると焦ります。
問題がよく見えない
字が小さすぎて読みにくい問題がありました。
フォントサイズを変更できる機能はあるものの、画像ファイルが差し込まれている問題には対応できていませんでした。決定木に関する問題です。
集中が途切れる
びっくりするくらい集中しにくいです。
CBT試験を初めて受験しましたが、バイオインフォマティクス以外にも私のときは簿記などの資格試験も同時におこなっていました。さらに各試験の受験時間は自分の好きな時間に合わせられるため、人の出入りがとても激しかったです。
出入口付近のパソコンを使用していたこともあり、余計にそう感じたのかもしれません。
CBT試験も良いことばかりではないですね。
*試験会場の大きさや地域によっては人の出入りが多くない場合もあるようです。(2021/2/20追記)
計算問題もちゃんと出題される
過去問では計算問題が毎年数問出題されていましたが、CBT試験に移行し、筆記具等の持ち込みが不可だったため計算問題は出題されないと思っていました。
ところが計算問題も普通に出題されます。
自前の筆記具は持ち込み不可ですが、受付で白紙のA4用紙一枚とボールペンを渡されます。想定外。
過去問は重要
過去問を解いていれば分かりますが、従来の試験では過去に出題された問題と全く同じ問題、もしくはちょっと言葉を変えただけの問題が多数出題されます。
CBT試験に移行してもその特徴は変わらず、今回も5問程は選択肢も全く同じ問題が出題されました。
過去問はやるべきです!
過去問は書籍として売られていませんが、学会のHPに掲載されています。
簡単な解説も一緒に掲載されており、親切な学会だと思います。
試験結果
本試験で一番驚いたことはなんといっても「試験終了後にその場で正答率を教えてくれる」点です。
他の資格試験も同じか知りませんが、「試験を終える」ボタンを押すとすぐに結果が表示されます。
私の結果は総合スコア68%でした。
従来の試験から考えれば十分に合格ラインですが、どうなるか。
バイオインフォマティクス技術者認定試験は受験者合格率が約60%になるように基準点が毎年変動します。
受験者の平均点が70%を超えていなければ合格です。結果が楽しみですね。
難易度
本年度の問題の難易度は「やや難」でしょうか。
問題だけ考えれば「普通」ですが、集中しにくい点で難しく感じました。
学会のHPにも、「試験内容に大幅な変更はありません」と記載がある通りの難易度です。
まとめ
CBT試験に移行したバイオインフォマティクス技術者認定試験を受験した感想でした。まとめると以下の通りです。
今後の受験者の参考になれば幸いです。以上。