【資格】QC検定2級 手法問題【攻略】

みなさんこんにちは、まっつんです。

 

本日は資格の一つであるQC検定(品質管理検定)2級の攻略記事です。主に手法問題に着目しています。先日受けた第30回の試験には見事合格していました。

QC検定の概要やちょっとした解法テクニックは以前の記事に記載していますので、そちらもご覧ください。

【資格】QC検定2級の攻略【品質管理】

 

 

QC検定2級の合格率は近年では20%台であり、世間的に見れば難易度は高めの検定のように思います。

以前の記事を書いた時は特に調べていませんでしたが、このQC検定は工場など生産に携わっている方々が会社命令の下で受験している割合が高いようです。

確かに私が受験した時も会場の外で複数人で集まっているグループが散見されました。

 

また工場関係者が多いためかは分かりませんが、中には中卒の方も受験しているようです。確かにそういった数学に慣れていない人にとっては統計学は難しいかもしれません。

 

逆に理系の大卒以上の人たちは統計学を大学で学んでいなくても、QC検定2級を攻略するのは難しくないと思います。

公式HPの例題を解いてみても「いけそうな気がする」と思うはずです。

 

本記事では手法問題の中で、絶対に取りたい問題などをまとめています。覚えるべき式、抑えるべき問題を正確に把握し、最短距離での合格を目指します。

本来のQC検定の目的は、QC的手法を扱えるようになり現場に活かすことが出来ることだとは思います。

とはいえ、年に2回しか受験する機会がないならとりあえずQC検定に合格することが目的になっても良いと思います。

合格後に、実務で扱う知識は現場で習得すればいいんです。

本記事では「1回で合格!QC検定2級テキスト&問題集」に沿って解説します。

 

 

  

統計学の知識は必要か?

詳細に入る前に…

上記でも少し触れていますが、手法問題は統計学に関連しています。

多くのQC検定に関するサイトで「統計学の知識が必要だ」と言われていますが、本当に必要でしょうか?合格することが第一目標なら、統計学の知識が必要だとは思いません

 

もちろん、統計学をちゃんと理解して使いこなすことが出来ればよいのですが、統計学を理解していなくてもQC検定2級には合格できます

 

もし本当に会社の実務で統計学が必要なら、会社で使っている手法をちゃんと学べばよいのです。

そのため統計学の専門書をわざわざ購入して勉強することは、QC検定に合格するうえでは遠回りです。

 

以前の記事でも書いていますが、総合正解率70%以上で合格です。

変にややこしい式を意味から考えて覚えるよりは、確実に解く問題と捨てる問題を最初から決めていたほうが楽です。

 

追記。裏技的に問題を解く方法をnoteに公開しました。有料です。

 

1章 基本統計量

2)データの種類

言語データか数値データかは見ればわかります。問題は計量値と計数値です。たまに出題されますが、ボーナス問題なので性質を覚えましょう。

 

計量値…量の単位がある。連続量。

計数値…個数や人数。離散量。

視覚的に示すとそれぞれ以下のようになります。

 

ちなみに私は、離散+計数⇒りさんすう⇒算数といった言葉遊び?で覚えました。

 

5)統計量の求め方

平均値、中央値、最頻値、範囲、平方和、分散、標準偏差、変動計数

 

これらはQC検定で良く出題されます。算出方法はもちろんのこと、それぞれがどういう意味なのかを理解すると良いです。

 

6)工程能力指数

工程能力指数Cpの計算は覚えなくてもいいと思いますが、数値が大きいほど良いことは覚えましょう。とくに1.33以上で十分満足、1.67以上で十分すぎることもセットで。

 

2章 確率分布

2)確率分布の種類

正規分布、二項分布、ポアソン分布があることと、それぞれ式が特徴的ですので式をみてどの分布かが分かればよいです。

基本的には試験の問題文中に式が示されているので、式を細かく覚える必要性は全くありませんが、式を与えられたときに計算できるようにしておきましょう。

例えばnCxの計算方法やμ^0=1、0! = 1! = 1であることなどの、基本的な計算は出来るようにしておきましょう。いずれも高校数学です。

 

3)期待値/分散の基本性質

過去問が解けるようになればOKです。例えば第26回の大問3などで理解を深めましょう。分かってしまえば得点源です。

  

4)統計量の分布

3章の検定・推定、で重要になります。

私は正規分布とt分布だけ使えるようにしました。

余裕があるならχ2乗やF分布も覚えると安心ですが、私はこれらの問題が出たら諦める方針でした。他で取ればいいんです。

 

いずれも大事なことは、巻末にある正規分布やt分布などの付表を正確に読めることです。これは絶対に出来るようにすべきです。練習あるのみ。

 

3章 検定・推定

重要です。正規分布のZ検定やt検定はできるようにしましょう。

 

二項分布やポアソン分布といった統計検定量の式は余裕があれば覚えましょう。私は覚えようとしましたが、覚えられませんでした。

 

試験によっては検定統計量の式を選ぶ問題もあります。正確に覚える必要はありませんが、式を見たときに正しいものを選ぶことが出来るくらいにはしておきましょう。

 

4章 相関分析・回帰分析

非常にパターン化しやすい問題です。出題率も高く、試験に出たら全問正解を狙います

基本的にはSx, Sy, Sxyの3種類を覚えるだけです。もっと言えば、式の型は同じなのでSxを覚えるだけでOKです。

点数を稼ぎましょう。

 

1点注意があります。試験本番では狭い問題用紙に細かい計算をする必要があります。これは下記の実験計画法でも同じです。計算用紙はもらえません。

時間もなく計算スペースが狭いとミスをしやすいため、慎重に電卓をたたきましょう。

  

5章 実験計画法

4章に引き続き、こちらも満点を狙います。得点源。

一元配置、二元配置、繰り返し有の二元配置の3パターンしかありません。もっと言えば「繰り返し有の二元配置」さえ出来るようになれば、他も解くことが出来ます

過去問を解くときは、分散分析表の穴埋め問題を解くだけでなく、自分ですべての表を埋める練習をすると良いです。

どこが穴埋めになっても対応できるようにすることが大切です。

 

4章と5章は本当に得点源になる問題です。出題率も高い。過去問を何回も解いてマスターしましょう。

  

6章 サンプリングと検査

1)サンプリング

出題率が非常に高いです。必ず得点したい問題です。

単純ランダム、層別、集落、系統、2段サンプリングの5種類だけです。単純ランダムと系統サンプリングは覚えやすいので実質的に層別、集落、2段サンプリングの区別を出来るようにするだけです。過去問で練習しましょう。

  

2、3)検査の種類・方法

こんな検査があるんだな、と記憶にフックをかける程度でOKです。試験は穴埋め選択形式なので、問題文をちゃんと読めば正しい検査方法を選択できます。

  

4)抜き取り検査

グラフを読めるようにしましょう。

  

7章 管理図

XbarーR管理図だけは覚えましょう。他の管理図についても余裕があれば覚えますが、私は覚えていません。

ただしnp、p、u管理図の上方・下方管理限界線の式が問題の選択肢になっていたときに、正解を答えられる程度には覚えていました。(係数に3があるな~、とか。)

 

検定・推定でも述べましたが、式をしっかりと覚える必要はありません。QC検定は懇切丁寧なので、たいていの場合は式を示してくれるか、問題の選択肢で示してくれます。

 

肝心なことは、問題で示されたときに「全く分からない」ではなく、「こんな感じの式を参考書で見た気がする」となる状態に最低限持っていくことです。1~100まで覚えるのはタダ辛いだけです。

  

8章 信頼性工学

でたらラッキーなくらい簡単です。とくに信頼性ブロック問題は確実に得点できるようにしましょう。

どういった回路ならつながるかを考えれば、答えを導けると思います。

  

9章 QC7つ道具

イメージしやすいかと思うので、可能なら全部覚えましょう。

全部が無理なら、親和図法、連関図法、系統図法の3つは最低限覚えて下さい。よく出題されます。

  

まとめ

いかがでしたでしょうか。得点源にする問題と捨てる問題を明確にすることで、負担がかなり減りますよね。(覚えられないものは覚えられない。)

 

本記事ではQC検定の手法問題を中心に書きました。実践問題についても記事にしようかと考えましたが、いまいち攻略法がありません。読解力勝負です。

過去問を繰り返し読み、独特な言い回しに慣れることが大事です。

 

みなさんのQC検定の合格の手助けになれたら幸いです。

以上、 QC検定2級 手法問題、でした。

  

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